JAIST産学官共創フォーラムでは、その時々の旬なテーマをもとに先端科学技術情報をお届けする定期講演会を行っています。

令和7年度3回目の定期講演会は、
太陽光発電 〜 基礎、作製プロセスから導入事例まで 〜
をテーマに、北陸先端科学技術大学院大学 教授 大平 圭介 氏と株式会社アグリツリー 代表取締役 西 光司 氏にご講演いただきます。 
JAIST産学官共創フォーラム会員のみなさまだけではなく、一般のみなさまもご参加(オンライン参加無料、会場参加有料)いただけます。関心のある多くのみなさまのご参加をお待ちしています。

JAIST産学官共創フォーラム・令和7年度 第3回定期講演会

日 時:2026年 122日(木)16:00 〜 18:00 ※18:00より交流会
場 所:北陸先端科学技術大学院大学 金沢駅前オフィス(ポルテ金沢 9階)
    およびオンライン(Zoom)
    ※交流会は、Microsoft Base Kanazawa(ポルテ金沢 地下1階)にて行います。
     オードブルとお飲み物(アルコール含む)を準備しております。
定 員:会場(30名)、オンライン(50名)
参加費:オンライン参加 無料
    会場参加
    ・JAIST産学官共創フォーラム
               幹事会員・特別会員・法人会員: 無料
               それ以外の会員: 1,000円
      ・一般の会場参加: 2,000円(交流会参加費含む)
            ※会場参加、オンライン参加ともに事前申し込みが必要です。
    ※当日会場にて現金でお支払いください。
申込み:こちらの申し込みフォームよりお申し込みください。
    申込期限:2026年1月19日(月)

  
令和7年度 第3回定期講演会 チラシ  

 


1.講演テーマ
太陽光発電 〜 基礎、作製プロセスから導入事例まで 〜

2.開催概要 
2050 年のカーボンニュートラルの実現に向けて、再生可能エネルギーの中でも特に重要な役割を担う太陽光発電のさらなる普及と拡大が求められています。本講演では、世界中で最も広く利用されている結晶シリコン太陽電池を中心に、発電原理などの基礎に加え、特徴的な製造プロセスについても紹介します。加えて、太陽光発電の市場動向についても触れます。特に、平地の少ない日本において重要となる、一つの土地で農業と太陽光発電を同時に行うソーラーシェアリングに焦点をあて、具体的な事例を紹介します。

3.講演
講演1:結晶シリコン太陽電池の基礎と最新動向
 

講演者:北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科
    教授 大平 圭介 氏
概 要:
結晶シリコン太陽電池は、着実な高効率化に加え、驚くほどの低コスト化を実現し、世界中で普及が進んでいます。本講演では、まず太陽電池の発電原理について触れ、高効率化を達成するために重要となる要素について解説します。続いて、これらの知見を踏まえ、現在広く利用されている太陽電池の構造がどのようになっているのかについても紹介します。さらに、大面積化と低コストが求められる太陽電池ならではの、従来の半導体とは異なる製造方法についても取り上げます。最後に、太陽光発電の現状を概観するとともに、現在および将来的における課題について考察します。JAIST大平研究室で進めている研究内容についても簡単にご紹介します。
経 歴:
1998年東京大学工学部物理工学科卒業。2004年東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻博士課程修了。同年、東北大学金属材料研究所博士研究員。2005年北陸先端科学技術大学院大学助教、2012年同准教授、2018年同教授。2009年から2013年まで独立行政法人科学技術振興機構さきがけ研究兼任研究者。博士(工学)。
主にシリコン系太陽電池の研究開発に従事。2007年応用物理学会講演奨励賞、2017年PVSEC-27 Best Paper Award。2025年6月より一般社団法人日本太陽光発電学会会長。

講演2:ソーラーシェアリングによる地域脱炭素と地域活性化の実現 
講演者:株式会社アグリツリー
    代表取締役 西 光司 氏
概 要:
ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電、Agrivoltaics)は農地の上に架台を建てて細長い太陽電池を間隔を空けて設置することによって、太陽の光を太陽電池と農作物でシェアする仕組みで、2003年に長島彬氏によって発明されました。農地で発電事業を行うことによって、農業の収入を安定させ、新たな土地開発を必要とせずに再生可能エネルギーを拡大する方法として日本のみならず世界で注目されています。日本におけるソーラーシェアリングの歴史や立ち行き、地域裨益等について実際の事例を交えながら説明します。当社のベトナムにおける取り組みや海外の状況、今後の展望についても触れていきます。
経 歴:
2007年慶應義塾大学商学部を卒業後、日清食品株式会社に入社し、日本とインドでの営業・マーケティング業務を経て2017年に退社。同年に食と農関連の事業で起業するために公益財団法人澤田経営道場に入門し、千葉県匝瑳市でソーラーシェアリングに出会う。2018年に株式会社アグリツリーを創業し代表取締役に就任、経済産業省主催「始動 Next Innovator 2018」シリコンバレー選抜メンバー。2022年一般社団法人ソーラーシェアリング推進連盟共同代表理事就任、株式会社ソーラーシェアリング総合研究所共同代表取締役就任。2023年なかがわ市民エネルギー株式会社取締役就任。


催:一般社団法人JAIST支援機構


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